片品川中ノ岐沢 小淵沢(ニゴリ沢)
2023年8月26日 メンバー:MO,SS 連日の異常な暑さに耐えられず、避暑地を求めて尾瀬の沢に向かった。小渕沢田代を経て、大清水方面への登山道を2時間ほど下降して林道と交わる1570m地点から入渓した。小滝が連続するナメ状の明るい沢を快適に進むと、8m、15mのすだれ状の滝や15mの3段の滝が連続して現れる。求めるのは「冷」ではなく「涼」なのであえて泳ぎや流心を避け、水際を登ったり高巻いたりして高度を稼いだ。ザイルを出したのは8mの直瀑一度だけだった。最後は15mの2条の滝の左岸を巻き、しばらく進むと水量が減り、1820m地点で沢から離れた。 10分間の藪漕を経て、小淵沢田代近くの登山道に出ることができた。さわやかな秋風や草紅葉が始まった湿原に咲くイワショウブやウメバチソウの花に癒されながら、真夏日が続く下界を目指して下山を開始した。
賑やかな尾瀬から沢登りはイメージしにくいが、標高の高さのおかげでアブや蚊の襲撃を受けることもなく、ひんやりとした大気に包まれながらこの「癒し系」の沢を楽しむことができた。難しくはないが、登り詰めると湿原が広がっている尾瀬らしい景色も魅力的だった。
小滝の連続。
涼を求めて。
15m3段の滝。
唯一ロープを出した8m滝。
すっかり秋色の小淵沢田代。向こうに日光白根が・・・。