会越・真奈川~赤崩峠
5月26日(金)~27日(土) メンバー:MK
20年ほど前に赤崩峠へ、わらじの仲間のメンバーと一緒に叶津川赤崩沢から登り真奈川へ下ったが、記憶の中で峠は藪のイメージで残っている。記憶のイメージを確かめるため山菜山行に引き続き赤崩峠へ行くことにした。5月26日の只見の天気予報は夕方小雨が降る予報。軽量化でツエルト持参としたが、針生手前で引き返しテントを持っていくことにした。蒲生川林道真奈川入口14時20分、出発。途中から予報通り小雨が降りだす。16時、ゾウさんブナにテントを張る。5月27日、8時15分、出発。朝まで弱い雨が降り続き、雨が止み青空が見えてくる。露払いをしながらゼンマイ道を進む。今日は気温が高くなり、エゾハルゼミが鳴き出し、初夏を感じる。9時、先週泊まった鉱山跡に到着する。笠の沢は赤色の岩が目立つ沢でありゴーロが発達する。右岸に採掘した大きな穴を見る。二俣となり右俣に入ると、沢は赤みを帯びた沢からきれいな渓相に変化する。右岸から枝沢が入り、枝沢の左岸尾根に入ると、鉈目があり、この尾根を登ることにする。尾根は下草の薄い幻想的なブナ林が広がる。ブナ林が途切れる地点から北側の雪渓を渡り対岸の尾根に取り付く。本来は対岸のブナを目指してトラバースするべきだが、あまりにも上へ行き過ぎトラバースしてしまった。そのため雪崩で磨かれた急な斜面を進むことになり、藪こぎは少ないものの、ラバーソールでは滑りやすい、わずかに残る雪渓に気を使う。それでも展望が良く、御神楽岳、狢ヶ森山、塩沢の笠倉山を望むことができる。11時、赤崩峠到着。ブナの木には切り付けがあり、中の又山を望むことができる。北にある小さなピークに登ると展望が良く、真奈川流域を見下ろすことができ、室谷の駒形山を眺めることができる。峠でゆっくり過ごし、12時、下山開始。峠から微かな踏跡を下ると、小さな沢を下るようになり、踏跡が判然としないので中腹に広がるブナ林目指してトラバースする。ブナの木に切り付けを見つけ、雪渓を渡り対岸に渡ると登ってきた尾根に着くことができた。15時、ゾウさんブナに到着しテントを回収する。17時15分、蒲生川林道に到着する。赤崩峠の中腹には見事なブナの原生林が広がり、峠北側のピークは展望が良く、峠=藪のイメージが無くなりました。
峠付近から見る御神楽・狢ヶ森山方面
峠の切り付け
峠から見る中の又山