夏の沢合宿 大白沢
2023年7月15日~17日 メンバー:HS,以下9名 15日 早朝、若郷湖西公園に集合する。小雨が降っていた。一路、檜枝岐を目指す。道の駅でトイレ休憩するが、結構強い雨が降っていた。さらに砂子平を目指す。雨具を着ながら、山行準備をする。いよいよ3日間の合宿の始まりである。
別荘の脇を抜けて只見川へ向かう、薄い踏み跡を辿り渡しに到着。今日は水量が多く絶対渡しを利用するしかない。荷物は落とすと大変なのでカラビナで固定して渡す。そこからはピンクテープに導かれて巻き道に入る。ブナの素晴らしい台地だ。しばらく行くと自然に大白沢に出る。水量が多く、少し濁っている。池ノ沢出合いからは深い釜を持つ滝があるので、右岸の台地に上がり薄い踏み跡を辿る。太いブナに古い切り付けもあった。テント場予定地の荒山沢出合に到着する。
16日 オオハゲ沢 A・BP 6名
当初別行動の予定だったが一緒の行動をとることになった。6時出発、すぐにMさんが大イワナを釣り上げたコビキキノ滝が轟音を響かせていた。右岸を越えるとすぐに幕営適地があった。この先はゴルジュになり小滝と釜をもった渓とゴーロが続く。7時シロウ沢出合の二俣となる(6:55)。オオハゲ沢の入口には15m滝がかかっていた。シロウ沢は両岸が狭まりゴルジュの始まりの様子である。出合の滝は右岸を巻く。この先は小滝や大岩のゴーロが続く。20m2段の滝が現れる(7:40)下部は直瀑、上部はトイ状の斜瀑となっている。Hトップでロープを引く、下部はスムーズにいくが上部のカンテはかなり厳しく小枝のランニングだけ。さらにゴーロを進むと80ⅿの大滝が現れた(8:50)。見上げると下部50m程が見えるが上部は全く見えない。大きな一枚岩のようで中央のルンゼを勢いよく水流が落ちている。とても岩には取り付けない。ブッシュを抜け滝の中段に出た。ここから落ち口までは40mの斜瀑、草付きとブッシュ添いに2ピッチロープを伸ばし落ち口に出た(11:00)ここで終了とした。2ピッチの懸垂下降とブッシュ、草付きを降りて例のカンテを懸垂で降り、あとは両岸のブッシュつかみながら下降した。オオハゲ沢は明るい渓ですが手ごたえ充分の楽しい沢でした。もう少し行ければよかったかな。
16日 クロウ沢 CP 3名
6:15ベースを出発する。10分程で深く大きな釜を持つ2m滝がある。右岸をへつって行くが滝の手前でスタンスが無くなり、仕方なく戻る。左岸から高巻きとなる。急登すると台地となり踏み跡がある。大きく巻いて沢に下ると大きな流木がある。帰りの目印になるでしょう。ここから先は右岸、左岸へと渡渉を繰り返して進み易い方向を進む深いトロがあり右岸から小さく巻き、対岸に渡り1本立てる。前の3mの岩場を登ると奥に深い釜のある4mの滝が見える。このまま左岸を巻いて行くと大変なので、懸垂下降で沢に下り対岸に渡れば右岸の岩場を登れそうだ。うまく登れて、すぐに3m3条の滝、右岸からスラブ状を登る。この上でミズナを収穫、帰りに回収するためにデポする。この先も2m、3mの釜のある滝が4個ほど出て来るが、全て左岸を巻いて乗っ越す。登り口に虎ロープのFixがある所があった。2万5千地図のクロウ沢と書いてある所の右岸からの枝沢の出合い10:30。ここから戻る。軽くランチタイム。下降は往路をほぼ忠実に戻る。3m3条の滝で竿を出す。イワナ大小2匹を釣ったがスーパーの袋に穴があき、大きい方のイワナを途中で落としてしまった。最初に高巻きした所で台地状の所を下へ下へと下って行くとシロウ沢に出てしまった。それでもベースキャンプは近いので問題なし。14:15着。
17日 最終日は暑くなりそうな予報である。二晩過ごした幕営地を後に巻き道に入る。水量は二日前の半分、いやそれ以下になっている。こまめに休みながら確実に順調に下る。みんなの話題は只見川の渡しの話になる。ブナの森に大きな熊が歩いていたらしい。渡しの場所まで来ると水も引いたことから、ロープ渡渉をすることになった。河原に下り少し下流で渡ることになる。最初、H、S、Oさんがスクラムを組んでロープを引いて力強く渡渉する。3本のロープを固定し、そこに安全環を通して渡った。ちょっと水流が強かった。
いつもの別荘の脇を通って只見川へ。
いつもより増水している大白沢。
荒山沢 コビキノ滝。
大ハゲ沢 80m大滝。
クロウ沢
帰りは只見川をロープ渡渉。