明神ヶ嶽北方稜線を辿る
2023.3.5(日) メンバー:TK.以下7名
コースタイム:冑集落5:00車デポ~上平集落6:00出発~市野集落(廃村)~大谷地溜池7:40~P969/9:25~明神ヶ嶽11:30~冑集落13:40
3月初旬、この時期になると目の前に広がる明神ヶ嶽の北に延びる長いギザギザ尾根と真っ白な壁が気にかかって、いつかあの尾根を歩きたいと思っていた。昨年もアタックしたがp969で敗退となってしまった。
再挑戦と声を掛けたら8人ものメンバー集まり楽しい山行になった。お月様が沈む5時に冑に集合、車をデポして上平に移動、無風快晴気温も低くこれ以上ない絶好のコンデション。6時にスキーをつけて出発。市野集落(廃村)までは20分ほど、雪が固く閉まっていて快適に進む。ここから大谷地(昭和39年に廃村、分校と思われる建物が残っている)までは林道を進む。堅雪で予想以上に早く大谷地溜池についた(江戸時代に造られ、昭和31年に決壊、35年に復旧,元総理福田赳夫の書で記念碑が立っていた)。溜池は完全に凍ってはいたが用心のため右岸を進み途中から氷にのる。溜池の上流で左から入っている枝沢に入り休憩。沢は完全に埋まっており忠実に沢を詰める。
傾斜の強くなってきた上部で右の尾根にとりつく。尾根上に出ると見事なブナ林となった。間もなくp969となり会津盆地が見えてきた。いくつかピークを越すときれいに開け、正面に磐梯山、会津盆地が一望できる所でしばしの休憩。さらにアップダウンを繰り返すと柳津町との郡境のピークとなる。一息ついてさらに3つのピークを越すと予定より早く11時30分明神の山頂についた。p969からの稜線は想像していた尾根とは違って、ブナと広葉樹に覆われた広く気持ちのいい尾根でした。
12時30分滑降開始、私も不安ながらスキーで降りることにチャレンジ。堅雪に少し積もった斜面は最高のバーン、あっという間に狭間峠から振り子坂、ここも日影のバーンで気持ちいい滑りだ。カリカリの杉林を抜け、大岩からの林道はモービルの跡と堅い雪面ですごいスピードがでる。13時40分冑集落に到着した。
好天、堅雪と好条件に恵まれ予定より1時間以上早く着いた。上平集落に車を回収に行き、新鶴温泉につかり解散。総距離12キロの長いルートでしたが充実した楽しい山行となった。
大谷地廃村。僅かに残る建屋は分校跡か?
凍った大谷地溜池。最初は右岸をトラバースしたが、途中から氷にのる。
沢からブナの尾根に取り付く。真っ白な飯豊が浮かんでいた。
暖かな陽光がさす山頂。
最後の斜面もいい雪が残っていた。