安達太良 赤留川から中ノ沢川

2022年9月4日(日) メンバー:NO、TK、MK、SS、TS、MA、TI

 安達太良、船明神に詰める赤留(あかる)川に行く。8時、赤留橋手前の広場に駐車。霧がかかっていたが天気の回復を期待して橋のすぐ横から入渓。しばらく平坦なゴーロが続く。釜を持った大岩の4m滝はちょっといやらしく左岸を巻く。再びゴーロが続き9時30分F2に着いた。2段15mの美しい滝である。下段はホールドがなくロープを出し微妙なバランスで登る。上段は滝の左の岩を越し灌木でビレイ。滝を越し雪崩で倒された大木の間を抜けると数百ⅿ続く素晴らしいナメ滝が現れた。所々に小滝をかけているが難なく登ることができる。ナメが終わりゴーロを進むと目の前に20mの直瀑、両岸も垂壁となっている。少し戻って左岸に取り付く。根まがり竹交じりの急な薮を登り、岩場の下をトラバース、岩の切れ目から平らな尾根にでた(なかなか登りごたえのある高巻きだ)。雑木、竹交じりの藪だがかすかなトレースが見える。ほどなく滝の上にぴったりと抜けた、12時。
 沢は平凡になり岩溝の8m斜瀑を越すと目的地点の1290m、ここから薮を10分ほど登ると中ノ沢川との分岐の尾根にでた。地図には破線があるので道があると思っていたが痕跡が全くない。2mを越す見事な根まがり竹の藪である。こんな場所では山カンは通用しないとつくづく思った。さらに20分ほど薮をこいで沢筋に出て少し下ると真っ赤に染まったナメの続く中ノ沢川にでた13時30分。中ノ沢川は見事な赤いナメが延々と続き、さしたる難しい滝もなく非常に気持ちのいい下りである。ナメからゴーロになった辺りに沢を横断して通水管の橋が架かっていた。こんな山の中に何のための管なのかなと思う。ここから右岸に上がり、管工事の為の作業道と思われる道を30分歩くと車をデポした中ノ沢川の車道に出た、15時50分。朝のうちは曇っていたが思わぬ好天になり楽しい山行になった。

1名以外は左岸を高巻く

しばし美しいF2に見とれる

微妙なバランスでトップを行く

赤いナメと小さな釜が続く

水しぶきを上げる大滝

延々と赤いナメが続く

2022年11月16日