室谷 鍋倉山

3月20日(月) メンバー:MO、NO、MK
 大谷橋の西側の広場に駐車し6時30分出発する。大谷沢の左岸にある古い林道をたどる。右岸から尾根が突きだす手前で、用意した大きなナイロン袋を履いて、10cmほどの深さを渡渉する。浅瀬の流れの中を歩き、大谷沢右岸の段丘に登る。324mピークの北側をトラバースし、小さな沼のある平坦地を過ぎる。マーキングをたどりながら雪の斜面を登ると、杉と松の生える尾根上に出る。尾根上には道があり、標石がある。尾根を登るにつれ、雪が多くなり、飯豊連峰、磐梯山、御神楽岳が見渡せるようになる。
 標高700mを過ぎると二重尾根となり、西側の沢を渡って対岸の尾根に取り付くが、沢の雪がざけており、歩きにくい。下草の薄いブナ林を登ると922m地点である。ピッケルがほしくなる急な雪面を登ると緩やかなブナの稜線となり、鍋倉山の頂上は、まだ先の方である。鞍部から粟ヶ岳を望み、東側に大きな雪庇の発達する尾根を登ると、12時5分、鍋倉山の頂上に到着する。山頂は展望が良く、御神楽岳、丸山岳、燧ヶ岳、浅草岳、平ヶ岳、越後駒が望め、守門岳と矢筈岳が重なっている。東には磐梯山と会津平野の一部が見え山頂から少し西へ行くと飯豊連峰がよく見え、阿賀川と新潟平野、海岸線を見下ろすことができる。弥彦山の右奥に雪山が見え、佐渡島の金北山だと教えられた。                       12時40分、下山開始。往路を戻る。今朝の渡渉地点は気温の上昇により少し増水しており、下流の広い場所から渡渉する。少し迷いながら橋からの下り口を探しだし、16時30分、駐車した橋の広場に到着する。今日は紺碧の青空が広がり、遠くの残雪の山々を望むことができ越後駒、平ヶ岳が見えたのは意外であった。鍋倉山は、標高が低いにも関わらず、そう簡単には登らせてくれない山でした。

大谷橋から鍋倉山を望む。

朝、大谷沢をビニール袋を履いて渡渉する。

尾根に乗ると踏み跡があった。

標高1000mを越えると傾斜が緩み、西側に川内山塊が広がる。

遠く磐梯山まで見える快晴の山頂。

2023年05月19日