山行速報

新人と行く中津川白滑八丁

2023年9月10日 メンバー:新人2人を含む9名                  最近入会したばかりの人たちに白滑八丁の素晴らしさを紹介したくて計画した。中津川レストハウス9:00行動開始。3段の滝の上、トイ状の小滝を左岸から巻く所が、スラブ帯がヌルヌルしていて難しい。上部のブッシュにロープをセットして振子トラバース。9名もいるので時間がかかる。ここら辺より白滑八丁の一番美しいところ。皆、思い思いに水に入ったりスラブをトラバースしたりして、上に上にと遡行します。12:30頃、白滑八丁の終了点に到着した。今日はここまでとして、戻ることにする。下降は深い所は泳ぎ、釜の深い所は飛び込み往路よりは早い時間で駐車場に戻った。今日も暑い日で水と戯れるには最高であった。白滑八丁は何度来てもいいところです。

白滑八丁その1

白滑八丁その2

白滑八丁その3

残暑の一日を楽しみました。

2023年10月05日

片品川中ノ岐沢 小淵沢(ニゴリ沢) 

2023年8月26日  メンバー:MO,SS                  連日の異常な暑さに耐えられず、避暑地を求めて尾瀬の沢に向かった。小渕沢田代を経て、大清水方面への登山道を2時間ほど下降して林道と交わる1570m地点から入渓した。小滝が連続するナメ状の明るい沢を快適に進むと、8m、15mのすだれ状の滝や15mの3段の滝が連続して現れる。求めるのは「冷」ではなく「涼」なのであえて泳ぎや流心を避け、水際を登ったり高巻いたりして高度を稼いだ。ザイルを出したのは8mの直瀑一度だけだった。最後は15mの2条の滝の左岸を巻き、しばらく進むと水量が減り、1820m地点で沢から離れた。 10分間の藪漕を経て、小淵沢田代近くの登山道に出ることができた。さわやかな秋風や草紅葉が始まった湿原に咲くイワショウブやウメバチソウの花に癒されながら、真夏日が続く下界を目指して下山を開始した。
 賑やかな尾瀬から沢登りはイメージしにくいが、標高の高さのおかげでアブや蚊の襲撃を受けることもなく、ひんやりとした大気に包まれながらこの「癒し系」の沢を楽しむことができた。難しくはないが、登り詰めると湿原が広がっている尾瀬らしい景色も魅力的だった。

小滝の連続。

涼を求めて。

15m3段の滝。

唯一ロープを出した8m滝。

すっかり秋色の小淵沢田代。向こうに日光白根が・・・。

2023年10月05日

阿武隈川源流南沢

2023.7.30 メンバー:5名

 猛暑日のこの日、阿武隈川源流南沢へ行った。下界は猛暑でも沢は涼しい。つぎつぎ現れる滝もみんなで力を合わせて突破。やはり一つの山頂を目指すのはいいものである。帰りの尾根道も林の中で涼しかった。

F1。会津盆地はほとんど降雨がないのに、この周辺の沢には豊富に水がある。

F2。トップは慎重に。

穏やかな渓相。

F4をリードする先輩。

このシャワーで涼む。

沢の終盤に現れる大滝。

2023年09月06日

夏の沢合宿 大白沢

2023年7月15日~17日 メンバー:HS,以下9名                    15日 早朝、若郷湖西公園に集合する。小雨が降っていた。一路、檜枝岐を目指す。道の駅でトイレ休憩するが、結構強い雨が降っていた。さらに砂子平を目指す。雨具を着ながら、山行準備をする。いよいよ3日間の合宿の始まりである。
 別荘の脇を抜けて只見川へ向かう、薄い踏み跡を辿り渡しに到着。今日は水量が多く絶対渡しを利用するしかない。荷物は落とすと大変なのでカラビナで固定して渡す。そこからはピンクテープに導かれて巻き道に入る。ブナの素晴らしい台地だ。しばらく行くと自然に大白沢に出る。水量が多く、少し濁っている。池ノ沢出合いからは深い釜を持つ滝があるので、右岸の台地に上がり薄い踏み跡を辿る。太いブナに古い切り付けもあった。テント場予定地の荒山沢出合に到着する。
 16日 オオハゲ沢      A・BP 6名
 当初別行動の予定だったが一緒の行動をとることになった。6時出発、すぐにMさんが大イワナを釣り上げたコビキキノ滝が轟音を響かせていた。右岸を越えるとすぐに幕営適地があった。この先はゴルジュになり小滝と釜をもった渓とゴーロが続く。7時シロウ沢出合の二俣となる(6:55)。オオハゲ沢の入口には15m滝がかかっていた。シロウ沢は両岸が狭まりゴルジュの始まりの様子である。出合の滝は右岸を巻く。この先は小滝や大岩のゴーロが続く。20m2段の滝が現れる(7:40)下部は直瀑、上部はトイ状の斜瀑となっている。Hトップでロープを引く、下部はスムーズにいくが上部のカンテはかなり厳しく小枝のランニングだけ。さらにゴーロを進むと80ⅿの大滝が現れた(8:50)。見上げると下部50m程が見えるが上部は全く見えない。大きな一枚岩のようで中央のルンゼを勢いよく水流が落ちている。とても岩には取り付けない。ブッシュを抜け滝の中段に出た。ここから落ち口までは40mの斜瀑、草付きとブッシュ添いに2ピッチロープを伸ばし落ち口に出た(11:00)ここで終了とした。2ピッチの懸垂下降とブッシュ、草付きを降りて例のカンテを懸垂で降り、あとは両岸のブッシュつかみながら下降した。オオハゲ沢は明るい渓ですが手ごたえ充分の楽しい沢でした。もう少し行ければよかったかな。
 16日 クロウ沢       CP   3名              
 6:15ベースを出発する。10分程で深く大きな釜を持つ2m滝がある。右岸をへつって行くが滝の手前でスタンスが無くなり、仕方なく戻る。左岸から高巻きとなる。急登すると台地となり踏み跡がある。大きく巻いて沢に下ると大きな流木がある。帰りの目印になるでしょう。ここから先は右岸、左岸へと渡渉を繰り返して進み易い方向を進む深いトロがあり右岸から小さく巻き、対岸に渡り1本立てる。前の3mの岩場を登ると奥に深い釜のある4mの滝が見える。このまま左岸を巻いて行くと大変なので、懸垂下降で沢に下り対岸に渡れば右岸の岩場を登れそうだ。うまく登れて、すぐに3m3条の滝、右岸からスラブ状を登る。この上でミズナを収穫、帰りに回収するためにデポする。この先も2m、3mの釜のある滝が4個ほど出て来るが、全て左岸を巻いて乗っ越す。登り口に虎ロープのFixがある所があった。2万5千地図のクロウ沢と書いてある所の右岸からの枝沢の出合い10:30。ここから戻る。軽くランチタイム。下降は往路をほぼ忠実に戻る。3m3条の滝で竿を出す。イワナ大小2匹を釣ったがスーパーの袋に穴があき、大きい方のイワナを途中で落としてしまった。最初に高巻きした所で台地状の所を下へ下へと下って行くとシロウ沢に出てしまった。それでもベースキャンプは近いので問題なし。14:15着。
 17日 最終日は暑くなりそうな予報である。二晩過ごした幕営地を後に巻き道に入る。水量は二日前の半分、いやそれ以下になっている。こまめに休みながら確実に順調に下る。みんなの話題は只見川の渡しの話になる。ブナの森に大きな熊が歩いていたらしい。渡しの場所まで来ると水も引いたことから、ロープ渡渉をすることになった。河原に下り少し下流で渡ることになる。最初、H、S、Oさんがスクラムを組んでロープを引いて力強く渡渉する。3本のロープを固定し、そこに安全環を通して渡った。ちょっと水流が強かった。

いつもの別荘の脇を通って只見川へ。

いつもより増水している大白沢。

荒山沢 コビキノ滝。

大ハゲ沢 80m大滝。

クロウ沢 

快適なBC。 クロウ沢と荒山沢分岐。

BCを後にする朝。

帰りは只見川をロープ渡渉。

2023年08月27日

会越・真奈川~赤崩峠

5月26日(金)~27日(土) メンバー:MK

 20年ほど前に赤崩峠へ、わらじの仲間のメンバーと一緒に叶津川赤崩沢から登り真奈川へ下ったが、記憶の中で峠は藪のイメージで残っている。記憶のイメージを確かめるため山菜山行に引き続き赤崩峠へ行くことにした。5月26日の只見の天気予報は夕方小雨が降る予報。軽量化でツエルト持参としたが、針生手前で引き返しテントを持っていくことにした。蒲生川林道真奈川入口14時20分、出発。途中から予報通り小雨が降りだす。16時、ゾウさんブナにテントを張る。5月27日、8時15分、出発。朝まで弱い雨が降り続き、雨が止み青空が見えてくる。露払いをしながらゼンマイ道を進む。今日は気温が高くなり、エゾハルゼミが鳴き出し、初夏を感じる。9時、先週泊まった鉱山跡に到着する。笠の沢は赤色の岩が目立つ沢でありゴーロが発達する。右岸に採掘した大きな穴を見る。二俣となり右俣に入ると、沢は赤みを帯びた沢からきれいな渓相に変化する。右岸から枝沢が入り、枝沢の左岸尾根に入ると、鉈目があり、この尾根を登ることにする。尾根は下草の薄い幻想的なブナ林が広がる。ブナ林が途切れる地点から北側の雪渓を渡り対岸の尾根に取り付く。本来は対岸のブナを目指してトラバースするべきだが、あまりにも上へ行き過ぎトラバースしてしまった。そのため雪崩で磨かれた急な斜面を進むことになり、藪こぎは少ないものの、ラバーソールでは滑りやすい、わずかに残る雪渓に気を使う。それでも展望が良く、御神楽岳、狢ヶ森山、塩沢の笠倉山を望むことができる。11時、赤崩峠到着。ブナの木には切り付けがあり、中の又山を望むことができる。北にある小さなピークに登ると展望が良く、真奈川流域を見下ろすことができ、室谷の駒形山を眺めることができる。峠でゆっくり過ごし、12時、下山開始。峠から微かな踏跡を下ると、小さな沢を下るようになり、踏跡が判然としないので中腹に広がるブナ林目指してトラバースする。ブナの木に切り付けを見つけ、雪渓を渡り対岸に渡ると登ってきた尾根に着くことができた。15時、ゾウさんブナに到着しテントを回収する。17時15分、蒲生川林道に到着する。赤崩峠の中腹には見事なブナの原生林が広がり、峠北側のピークは展望が良く、峠=藪のイメージが無くなりました。                

峠付近から見る御神楽・狢ヶ森山方面

峠の切り付け

峠から見る中の又山

2023年06月27日
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